節分祭・火焼神事(ほやきしんじ)

  • 祓いを受ける責任役員の皆様
  • 門祓い・豆打ち祓い
  • 責任役員の玉串奉奠
  • 長崎鯨食文化を守る会会長 川島明子様の玉串奉奠
  • 献上された鯨料理の三段重
  • 献上された鯨カツと鯨の煮しめ料理
  • 火焼神事 宮司の祝詞奏上
  • 古札への点火

2月2日(火曜)晴れ 午後4時 拝殿にて節分祭、踊馬場において火焼神事が責任役員・長崎市消防団第6分団のご参列を賜り行われました。節分祭は、神前で清めた豆をまくことによって邪気を払い、春を迎えることを寿ぎ、更に一年間の無病息災をお祈りいたしました。火焼神事は、年末年始に納められた古いおふだ・御守り・正月飾りを焼納し、天高く昇る炎で御神霊をお送りする神事で、焼納奉仕を第6分団の皆様にご奉仕していただき、誠に有難く心より感謝申し上げます。

節分祭には、長崎鯨食文化を守る会様により鯨料理が神さまに献上されました。昨年は、長崎の郷土料理「鯨汁」を神さまに献上し、参拝者先着千名の方に食べていただきましたが、コロナ禍により豆撒き行事が中止となり、鯨汁の振る舞い行事の開催が叶わず残念でしたが、来年はまた再開していただきたいと思います。節分に鯨料理を食すのは、捕鯨国、日本の文化で節分に鯨を食べると「大きな幸せをつかむ」とか「大きく元気な子に成長する」など先人たちは願いを込めて鯨料理を食していたとされます。

恒例の年男・年女による豆まき行事は、昭和30年から始まり今年が67回目でしたが、新型コロナウイルス感染防止のため残念ながら初めての中止となり、豆まき奉仕者各位を始め、氏子の皆様には心よりお詫び申し上げます。

さて、皆さんもお気づきだと思いますが、今年の節分が2月3日ではなく、2日なのはなぜでしょうか。私も戸惑いましたが、調べてみると次のように解説されています。節分は「季節の分かれ目」であり、季節が変わる前日のことを指していて、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」があたります。現在の節分は、豆まきや恵方巻を食べる日「立春」の前日を指します。昔は冬から春になるのを一年の始まりと考えており、今の「大晦日」のように「明日から新しい年」と捉えていて、今年は立春が2月3日なので、2日が節分となるのです。そして立春は、年によって日にちが変わることがあるので、それに伴い節分の日も変動します。立春を始め、立夏・立秋・立冬など季節の節目がありますが、これは一年を24分割した「二十四節季」によって定めら、この「二十四節季」は、地球と太陽の位置関係によって決定されています。そして、過去2月2日が節分だったのが、明治30年(1897)で、なんと124年ぶり。また、昭和59年(1984)が2月4日、昭和60年(1985)から令和2年(2020)が2月3日となっていて、4年後の令和7年(2025)にまた、2月2日となる予定です。この決定は、日本では国立天文台の観測により決定されるそうです。

次回は、2月3日(水曜)玉園稲荷神社初午祭をお届けします。