事始神事 (ことはじめしんじ)
- 斎庭(ゆにわ)での修祓(しゅばつ)
- 池田宮司の祝詞奏上
- 神社役員の玉串奉奠
10月1日(木曜) 晴れ 午前10時 拝殿において事始神事を神社役員・年番町の皆様のご参列のもと行われました。本来であれば、長崎くんちの無事成功と奉仕するすべての方の安全を祈願する祭典ですが、コロナ禍の影響を受けお下り・お上り・奉納踊りが取り止めとなり、その報告と例大祭を厳粛に執り行うための祭典として行われました。
今日は、祭典の流れについてわかりやすくご説明いたします。まずお祭り前に神職をはじめ、参列者は必ず「手水の儀」を行います。これは、禊(みそぎ)を簡略化したもので、手と口をすすぐことで体をお清めしたことになります。次に「修祓・しゅばつ」祓いの儀式で、斎庭(ゆにわ・清浄に場所)に移動し心を清めます。祓い言葉により祓戸四柱神(はらえどよはしらのかみ)の霊力を賜り、大麻(おおぬさ)や塩湯(えんとう)・切麻(きりぬさ)などの祓津物(はらえつもの)により心を清め、ここで初めて心身が清浄となり、神さまのお近く(祭場)に入ることができます。祭場に入ってからがいよいよお祭りの始まりです。最初は「一拝・いっぱい」斎主(宮司)が「これから、このお祭りを慎んで執り行います」と神さまに一礼いたします。それに倣い、奉仕する神職・参列者も一礼いたします。次に「献饌・けんせん」神さまにお米・お酒・鮮魚を始め、季節の野菜や果物をお供えし召し上がっていただきます。神さまは、その土地で採れた物を好むとされ、この起源は遠く縄文時代までさかのぼります。いよいよ神さまもお供え物を召し上がりお腹も満たされました。そこで次が「祝詞奏上・のりとそうじょう」宮司さんがお祭りの趣旨と氏子さんたちの願いを申し上げます。更に神さまの御心を和めるために「神楽奉奏・かぐらほうそう」巫女さんにより神楽が舞われます。次に「玉串奉奠・たまぐしほうてん」宮司さんを始め参列者が玉串(榊の枝に御幣が付いたもの)を神前に捧げ、神さまへの感謝の心を伝えご加護を願いお参りいたします。次に「撤饌・てっせん」神職によりお供え物が下げられます。最後に「一拝」お祭り終了の一礼を宮司さんが行い、神職・参列者もこれに合わせます。そして祭場を後にし、所定の場所で「直会・なおらい」が行われます。直会はお祭りにお供えした物をいただき、神さまの御加護を賜るものです。諏訪神社では、通常神職は、御神酒と神饌米をいただき、参列者には御神酒と御紋菓(砂糖菓子)を差し上げます。また、大きなお祭りの後の直会は、ご馳走を用意して神職、参列者と共に美味しくいただき、賑々しい宴となります。以上、祭典の詳細ついてご説明いたしました。
次回は、10月3日 河降神事 (こおりしんじ)をお届けします。神主М