井神祭 (いじんさい)

高麗犬の井戸
井戸及び手水舎に飾る水神旗
井神祭に供えられた神饌

7月5日(日曜) 曇りのち雨 午前9時 井神祭を高麗犬の井戸(こまいぬのいど)通称、銭洗い井戸の前で行いました。この井戸は、古くから狛犬の口から湧き出る水でお金を洗うと倍になるといわれ、更にこの水を飲むと安産にご利益ありと伝えられます。このお祭りは、生活に欠かせない水をつかさどる神々に感謝するとともに、水の災害等がないように祈願しました。諏訪神社には、この井戸のほかに六ケ所井戸があり、昔は諏訪の七井と呼ばれ名水が湧き出ると評判でした。

さて、お祭りにつきものといえば神さまにお供えする「神饌」(しんせん)です。俗な言い方をすると、宮司さんの祝詞奏上よりもこの神饌がお祭りの中では大切といえます。神饌は多くのものがお供えされますが、並べる順序も決まっていて、先ずお米・次に日本酒・鮮魚(当社では夏場のみ、するめいか)・野菜・果物・塩・水と並べます。お祭りの大小によって神饌は代わり、くんちの例大祭時には、前述のほかに餅・川魚・海菜などが加えられます。神さまは神饌を召し上がることが大好きで、特に地元でとれた物を好まれます。皆さんが神社にお参りしたとき、賽銭(初穂料)を入れられますが、この風習は貨幣制度できた室町時代からで、それ以前はお米やお酒といった神饌を神さまにお上げして祈願していました。

次回は、7月17日 海の日祭をお届けします。神主М