元始祭(げんしさい)

神職の玉串奉奠

1月3日(日曜)晴れ 午前9時 御本殿において行われました。このお祭りは、もともと明治維新後に定められた皇室祭祀の一つで、1月3日に天皇様自らが宮中三殿(賢所かしこどころ・皇霊殿・神殿)において親祭され、皇位の始源を寿ぐ祭儀です。現在では、各神社においても皇室の弥栄をお祈りする祭儀として行っています。

さて、お祭りでは宮司・神職並びに参列者が玉串を神前に捧げ、二礼二拍手一礼の作法でお参りしますが、それについて説明いたします。神前にお参りする際、捧げる木綿(ゆう・麻)や紙垂(しで)を付けた榊の小枝を玉串といいます。玉串の語義の由来は、神さまが木に宿られるということから転じて、神さまに対するお供えという意味で、真心を玉串に宿して神さまに伝える作法といわれます。手を二度打つ拍手の由来は、邪馬台国ことが記される中国の魏志倭人伝の中に、貴い人に対して敬礼の拍手の事が記され、三世紀のころには感激・歓喜・喝采などの感情を表す敬礼作法として、手を打つ作法があったことが伺えます。神前での拍手もこれと同様に考えられます。

次回は、1月5日(火曜)鎮火祭・鎮火神事をお届けします。神主М